ブロックチェーンが中國共産黨中央政治局第18回グループ學習の「教室」に登場すると、この新興技術が各方面の注目の的になった。しかし同時に、ブロックチェーンがもたらした疑問點も少なくない。上海市で開催中の第1回外灘金融サミットでは、複數の専門家が疑問點を解説してくれた。中國新聞網が伝えた。
従來のデータバンクと違い、ブロックチェーンは本質的には脫中心化を核心とした分散型臺帳に基づくデータシステムだ。第三者にコントロールされるリスクを排除し、情報のセキュリティをよりよく保障できる。
ブロックチェーン技術はどのような変化をもたらすのか。中國金融四十人フォーラム常務理事會の陳元代表は、「この技術は決済?決算の効率を高め、取引コストを引き下げ、デジタル通貨のイノベーションと応用を力強く推進することができる。今後は、サプライチェーン?ファイナンス、醫療の情報化、教育資源の共有といった産業の変革において、役割を発揮する潛在力を備える」と述べた。
中國國際経済交流センターの黃奇帆副理事長は、「ブロックチェーン技術はより先進的な『遺伝子操作技術』に似ており、基礎的側面から脳の反応スピード、骨格の頑健さ、 四肢の動きの柔軟性を大幅に向上させる。この技術に支えられて、デジタル化プラットフォームの基礎的機能と応用に破壊的な改良が施され、ひいては経済社會に対して強大な推進力を生じることになる」と指摘した。
現在、世界の主要國はブロックチェーン技術の発展を目指して事業展開を加速しており、中國はこの分野で良好な基礎を備えている。中國工業?情報化部(省)の賽迪ブロックチェーン研究院が作成した報告書「2019年上半期中國ブロックチェーン発展の現狀と展望」によると、今年上半期に中國が公開したブロックチェーン関連特許は3547件あり、18年の2435件を大きく上回ったという。
注意すべきなのは、勢いよく発展するイノベーションの背後で、リスクもひっそりと育っていることだ。ブロックチェーンに存在する技術的リスク、システム外部の信用リスク、ネットワークをめぐるリスクなどを、監督管理當局はどのように防げばよいのだろうか。