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中國の映畫観客はどの時期にどんなジャンルの映畫を見ている?

人民網日本語版 2019年08月23日08:57

中國の映畫の興行収入は2012年に171億元(1元は約15.1円)に達し、それから6年の間に500億元の大臺を突破するまでになった。興行収入が急速に増えている背景で、中國の映畫観客の消費行動や好みも変化している。新華網が報じた。

いろんなジャンルがミックスした映畫が主流に

テレビのほか、インターネットなどのメディアも普及し、映畫は熾烈な競爭を強いられるようになっている。そのため、単一的なジャンルの映畫では、観客のニーズを満たすことはできず、さまざまなジャンルのミックスが今の映畫の主流になっている。

例えば、「僕はチャイナタウンの名探偵(原題:唐人街探案)」は、コメディ、アクション、探偵、サスペンスなどのジャンルがミックスされており、「モンスターハント(原題:捉妖記)」はアクション、コメディ、ファンタジーのミックス、「アベンジャーズ」シリーズは、SF、ファンタジー、アクション、冒険、コメディのミックスだ。子供向けのアニメ映畫でも、「熊出沒」などはコメディ、アクション、探検などの要素がミックスされている。

このようにジャンルミックスが進む中で、中國では、コメディ映畫やアクション映畫が近年最も人気のジャンルとなっており、ファンタジーや冒険などがそれに続いている。

洋畫よりも中國國産映畫が優勢に

中國國産映畫と洋畫は以前から熾烈な競爭を繰り広げてきた。映畫チケット情報プラットフォーム「貓眼」のデータによると、14‐18年の興行収入トップ10位の作品を見ると、中國國産映畫が計29作品入り、その興行収入は合わせて532億7700萬元に達している。一方、洋畫は21作品で、興行収入は合わせて315億3100萬元だ。つまり、ここ5年のデータを見ると、數の面でも興行収入の面でも、中國國産映畫が洋畫を上回ったということだ。興行収入が全體に占める割合は、中國國産映畫が63.5%であるのに対して、洋畫は36.5%だ。

洋畫21作品のうち、「ダンガル きっと、つよくなる(Dangal)」がインド映畫であるのを除き、他の20作品は全て米國映畫だ。そのジャンルはSF、アクションがほとんどで、スタイルやテーマは単一的だ。一方、中國國産の29作品はアクション、コメディ、戀愛がメインだが、ジャンルは多種多様で、大ヒットした青春映畫、サスペンス映畫、ファンタジー映畫などもある。

上映時期別では、特に春節映畫の興収が急増中

1997年に「夢の請負人(原題:甲方乙方)」が、中國で初めて春節(舊正月)映畫として公開され、その時から、中國にも上映時期という概念ができた。そして、長年の発展を経て、その概念も成熟してきており、ここ數年は、年末から年初の時期(11月末から3月初めにかけて)の重要なパートだった春節期間が切り離され、獨立した上映時期とみられるようになってきた。

13年から、春節映畫の興行収入は右肩上がりで増加し、13年に7億8千萬元だった興行収入が19年には58億2600萬元に達し、6年で約6.5倍増えた。特に17‐18年には、興行収入が70%増と激増し、春節映畫の映畫館観客著席率は普段を大きく上回っている。

家族が集まり一家団欒を楽しむというのが中國人の春節の過ごし方だが、今では一家そろって映畫を見に行くというのが多くの人の春節のトレンドになっている。以前は、春節映畫というと、コメディ映畫やアクション映畫がメインで、ハッピーな內容を家族が一緒に楽しく見るというのがほとんどだった。しかし、18年にはアクション巨編「紅海行動(オペレーション?レッド?シー)」が、19年にはSF大作「流浪地球(The Wandering Earth)」が春節映畫として公開され、春節に上映される映畫のジャンルを広げた。「流浪地球」は超本格SF大作で、その視覚効果もハイクオリティで、口コミも興行収入も非常に伸び、「中國SF映畫元年」をスタートさせたと稱された。 (編集KN)

「人民網日本語版」2019年8月23日

  

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