文牧野(ウェン?ムーイエ)監督がメガホンを取り、寧浩(ニン?ハオ)がプロデューサー、徐崢(シュー?ジェン)がプロデューサー兼主演を務める新作映畫「我不是薬神(Dying to Survive)」の先行上映が2日、北京の清華大學で行われた。北京日報が伝えた。
映畫「我不是薬神」はリアリズムをテーマとした作品で、喜劇と悲劇という2つの部分がはっきり分かれており、前半部分ではブラックユーモアが炸裂し、後半部分では非常に寫実的で重々しい描寫となっている。同映畫は、數年前に社會的にも影響力があった中國國內におけるインド抗がん剤の「代理購入の第一人者」である陸勇氏の実話をモデルにしており、徐崢が演じる主人公の名前は「程勇」としている。
モデルとなった陸勇氏は白血病を患い、高価な抗がん剤を購入できなかったため、安価なインドのジェネリック醫薬品を使用し、さらにはその後、他の癌患者のためにジェネリック醫薬品の代理購入をしていた。そんな代理購入を約10年ほどしていた陸氏だが、偽醫薬品を販売した罪に問われ、訴えられてしまうことに。しかし、白血病患者數百人が署名し、彼の無罪を主張し、ついには犯罪は成立しないとみなされ、不起訴処分となった。
この庶民の英雄の物語を映畫化するにあたっては、主人公の名前を変えただけでなく、ストーリーもよりドラマチックに仕立て上げられている。徐崢演じる程勇は白血病患者ではなく、インドの妖しげな薬を売る落ちぶれた商人で、生活苦のためにやむを得ず、金儲け目的でインド抗がん剤代理購入の道に進んだ。そしてひと儲けしたところで、彼は足を洗おうと、代理購入権を悪徳商人に譲った。しかし、悪徳商人が薬品を高い値段で販売したことで、多くの人が薬品を購入できなくなったことを知り、再び代理購入の道へと舞い戻るのだった。
今回のリメイクに関し、モデルとなった陸勇氏は當初、自分のイメージを損なうとして強く反対していた。結局は映畫制作側の説得を受けて納得したものの、完成した作品を実際に見てはじめて、制作側の意図を理解したという。
陸勇氏のこの言葉を耳にした主演の徐崢は、イメージを損なうことは絶対にないことを伝え、先行上映會の會場に訪れた観客に対しても、モデルについて誤解するかと問いかけ、観客も聲を揃えて否定した。同映畫が上映されることで、もしかしたらより多くの人が陸勇氏の物語を知ることなるかもしれない。
主演兼プロデューサーを務める徐崢は「劇中では、人の小さな善意が徐々に大きくなって行く過程を見ることができる。こうした優しさは多くの人を感動させるだろう。このストーリーを通して、國や時代の発展を目にすることもできる」と語った。ゲストとして招かれた女優の劉暁慶(リュウ?シャオチン)も、「今まで數多くの素晴らしい映畫の制作に攜わってきたが、このような作品に出會えたのは本當に久々だ」と話した。同映畫は、今月5日よりIMAXや中國巨幕などさまざまなスタイルで同時上映される。(編集TK)
「人民網日本語版」2018年7月5日
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