南京を狂ったように砲撃する日本軍の車両。凌辱された後に苦しみにあえぐ女性。日本軍に血腥く虐殺された池の中の市民。これはユネスコの世界記憶遺産に登録された「南京大虐殺文書」が人々に示すシーンだ。これらの文書?資料の1つ1つが中國侵略日本軍の犯罪行為の動(dòng)かぬ証拠だ。だが、動(dòng)かぬ証拠の世界記憶遺産登録に日本政府は怒った。（文：華益文?國際問題専門家。人民日報(bào)海外版コラム「望海樓」掲載）

　中國側(cè)の登録申請をあらゆる手を盡くして妨害することに失敗したのち、日本は奧の手を切り出した。菅義偉官房長官は、ユネスコへの拠出金の削減または停止を検討すると1日に3回公言した。安倍晉三首相も中國側(cè)の登録申請に「遺憾」の意を表明した。「南京大虐殺文書」の登録申請に対して、日本側(cè)がこれほど立腹し、國際機(jī)関を脅迫さえするのは全く常軌を逸しており、驚かされる。中國側(cè)の今回の申請は情理にかない、法規(guī)に沿ったものだ。

　事実を見てみよう。

　第1に、申請手続きについては、中國側(cè)の提出した資料は世界記憶遺産の審査基準(zhǔn)に合致し、申請と審査の手続きはユネスコおよびその國際諮問委員會の規(guī)定に合致している。

　第2に、文書の真正性については、資料はいずれも第一次資料であり、中國側(cè)の複數(shù)の歴史文書館の厳格なふるい分け、選別、ユネスコの関係委員會の慎重な討論と研究を経ている。

　第3に、申請の意義については、世界記憶遺産への登録はこの人類の痛ましい記憶の保護(hù)と研究にプラスであり、世界平和を維持し、人類の尊厳を守るうえで啓発的な意義を持つ。