壊滅的な被害をもたらす天災、ハリケーンにはいかに備えるべきだろうか?中國科學技術大學の研究者は、新しい効果的な方法を発見した。ハリケーンが起こす波は海底で圧力による揺れを起こし、エネルギーを固體地球に伝え、微弱の地震波を生むという。科學者は地震波をキャッチし、震源地を速やかに特定しその強度を測定することで、ハリケーンを効果的かつリアルタイムで観測することができる。人民網が伝えた。
溫聯星氏の研究チームは大気?海洋?固體地球を融合させた物理模型を作成し、地震波を利用して2012年のハリケーン?サンディの中心エリアを追跡することに成功、かつ中心エリアの海面気圧の変動と波の高さを観測した。研究ではまた、従來の衛星観測では観測できなかった、ハリケーンが消えた後の潛在的な災害が発見された。研究結果によると、米ニューイングランド沖でハリケーン?サンディが消えた後も、依然として震源が存在していた。これは、これらの地域で津波のリスクが依然として存在していたことを意味する。
この研究成果は、地震學がハリケーンを効果的かつリアルタイムで観測する手段になり、ハリケーン內部の動力學の研究に対して中心エリアの気圧変動データをリアルタイムで提供でき、かつハリケーンが消えた後も殘る潛在的な災害を観測できることを示した。この研究は、現代地震學の応用に斬新な方向を指し示した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月8日