中國(guó)科學(xué)院上海パスツール研究所の孟広勲氏が率いる研究チームは、中國(guó)醫(yī)學(xué)科學(xué)院病原生物學(xué)研究所の王建偉氏の研究チームと協(xié)力し、重要な免疫系タンパク質(zhì)「NLRP3」の、エンテロウイルス71型(EV71)の感染における保護(hù)効果と、EV71がそのプロテアーゼを通じてNLRP3を切り離すメカニズムを初めて明らかにした。関連する成果はこのほど、専門誌「Cell Reports」に掲載された。中國(guó)科學(xué)報(bào)が伝えた。
EV71は手足口病を誘発し、主に乳幼児や児童を感染対象とする。現(xiàn)在、EV71感染のメカニズム、宿主の免疫反応メカニズムに対する研究が不足している。
NLRP3インフラマソームはNLRP3、ASC、Caspase-1というタンパク質(zhì)によって構(gòu)成される大分子複合體で、外からの感染や內(nèi)部の損傷などの危険信號(hào)を識(shí)別し、炎癥や感染防御に重要な役割を果たすサイトカインのIL-1、IL-18の分泌を誘導(dǎo)する。NLRP3はさまざまな病原體の識(shí)別に広く參與するが、EV71の感染の過(guò)程における役割については明らかになっていない。
研究者が今回、NLRP3が失われたラットにEV71を感染させたところ、野生のネズミよりも癥狀が深刻になることが分かった。これはNLRP3がEV71の感染の過(guò)程において、ラットを保護(hù)する効果を持つことを意味する。體外実験によっても、EV71が骨髄細(xì)胞でNLRP3を刺激し、IL-1の分泌を誘導(dǎo)することが証明された。またEV71はNLRP3を刺激すると同時(shí)に、プロテアーゼの2Aと3CによってNLRP3を切り離すことで、その刺激を抑制することができる。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2015年7月16日