浙江中醫薬大學はこのほど記者會見を開き、中國が獨自の知的財産権を持つ抗がん中國醫薬「康萊特注射液」がアメリカ食品醫薬品局(FDA)の審査に合格し、第3期臨床段階に入り、米國のがん患者の間で使用を拡大したと発表した。同製品は米國で第3期臨床段階に入った、初の中國醫薬注射剤となった。人民網が伝えた。
同製品は中國工程院院士、浙江中醫薬大學教授の李大鵬氏が率いる研究チームが、超臨界二酸化炭素流體抽出などの世界トップレベルの技術を用い、中國醫薬「ヨクイニン」から抗がん成分を抽出し生産した、安全で即効性が高く、高い生産技術を持つ靜脈注射用乳剤だ。同製品は米國、日本、EUなど11の國と地域で発明特許を出願し、ロシアなどの國から薬品登録証書を取得し、販売に成功している。
第2期臨床試験の主要指標によると、同製品を使用した患者の生存期間中央値は、米國の通常の抗がん剤を使用した患者を1.9ヶ月上回り、奏効率は85.7%上回った。前者の一年間の生存率は26.9%で、後者は9.1%。前者の無疾患生存期間中央値は114日で、後者の57.5日を大幅に上回った。米サイエンス誌は、同製品は中國醫薬の麻黃素や青蒿素の発明に続く、特許を有する代表的な成果になったと稱賛した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月29日