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中米は大國同士が正しく付き合う道を引き続き模索すべき

人民網日本語版 2024年11月20日15:50

習近平國家主席はこのほど、ペルーの首都リマで米國のバイデン大統領と會談した。両首脳の會談は1年ぶりであり、米大統領選後初の會談でもあったことから、國際社會は非常に注目した。雙方は過去4年間の中米関係の歩みを振り返り、その中から経験と示唆を総括し、米國の政権移行期における対話と協力の推進、溝の適切な管理?コントロール、関心を共有する國際?地域問題について率直で踏み込んだ建設的な意思疎通を行い、中米関係発展の方向性を示した。(人民日報「鐘聲」國際論評)

過去4年間、中米関係は何度も浮き沈みを経験したが、両國の首脳による指導の下、対話と協力を繰り広げ、全體として安定を実現した。習主席は中米関係の発展について戦略的、方向的、指導的な見解を表明し、相互尊重、平和共存、協力?ウィンウィンに基づく両國関係を主張し、臺灣問題、民主と人権、路線と制度、発展の権利における4つのレッドラインを明確にした。また、雙方が正しい認識を確立し、溝の実効性ある管理?コントロールを実現し、互恵協力を推進し、大國としての責任を擔い、人的?文化的交流を促進して、「中米関係という高層ビル」の屋根、基礎、支柱をしっかりと築くことを提言した。中米関係の安定した健全かつ持続可能な発展を推進するには、雙方が共同でこの「高層ビル」の建設に貢獻していく必要がある。

戦略認識は中米関係における根本的かつ全體に関わる問題である。「トゥキディデスの罠」は歴史の宿命ではなく、「新冷戦」を仕掛けても勝つことはできず、中國封じ込めは賢明でなく、望ましくなく、ましてや思い通りになることはあり得ない。もし両國がパートナーとなり、小異を捨てて大同につくのならば、中米関係は目覚ましい発展を遂げることができる。もし相手國をライバルと見なして、悪しき競爭を繰り広げるのならば、中米関係は波瀾に見舞われ、後退さえするだろう。中米という二つの大國が付き合う上で、いずれの側も自らの願望に沿って相手國を変容させることはできないし、いわゆる「強者の立場」から相手國を抑圧することもできず、ましてや自國の主導的地位を維持するために相手國の正當な発展の権利を奪うことはできない。二つの大國である中米間に摩擦や溝が生じることは避け難いが、相手の核心的利益を損なってはならないし、ましてや衝突や対立を引き起こしてはならない。「一つの中國」原則と中米間の3つの共同コミュニケは両國関係の政治的な基礎であり、厳守しなければならない。

中米の利益は深く融合しており、協力の余地は無限に広がっている。経済面では、中米貿易額は6600億ドル(1ドルは約154.8円)を超え、7萬社以上の在中米國企業の年間利益は500億ドルに達している。雇用面では、対中輸出だけで米國人93萬人の雇用を支え、中國からの投資も米國の雇用を牽引してきた。民生面では、中國製品は米國の消費者の選択肢を広げ、生活費を引き下げている。マクドナルドが昨年中國で新たに開店した店舗は世界全體の約60%を占め、テスラの上海スーパー工場は昨年、同社における世界全體の電気自動車の半分を納車した。スターバックスは上海だけで1000店舗以上を展開している。中米の互恵協力の物語は、現在の情勢下、中米両國の共通利益が減るどころか、むしろ増えていることを十分に示している。中米雙方は常に両國民の幸福に著眼し、協力のリストを長くし、協力のパイを大きくし、協力?ウィンウィンを実現すべきである。

中米関係の安定的発展は両國民だけでなく、人類の未來と運命にも関わる。これは両國の共通認識だ。現在の世界は激動し、かつ不安定で、紛爭が頻発しており、人類はかつてない試練に直面している。中米両國は世界の利益を考慮し、常に人類の未來と運命を考え、世界平和にコミットし、世界に公共財を提供し、世界の団結に積極的な役割を果たすべきだ。大國間の競爭が時代の基調であるべきではなく、団結と協力によってこそ現在の困難を共に乗り越えることができる。「デカップリングとサプライチェーンの分斷」は解決の道ではなく、互恵的協力によってこそ共同発展を実現できる。「科學技術の獨占?封鎖、障壁の設置」は大國がすべき事ではなく、開放と共有によってこそ人類に幸福をもたらすことができる。大國としての在り方と責任感を示し、大國としての役割を果たしてこそ、歴史、人々、世界に対して責任を持ち、世界の尊敬を勝ち取ることができる。

習主席は「中國としては、中米関係の安定的で健全かつ持続可能な発展に盡力するという目標に変更はなく、相互尊重、平和共存、協力?ウィンウィンに照らして中米関係を取り扱うという原則に変更はなく、自國の主権?安全保障?発展上の利益を斷固として守るという立場に変更はなく、中米両國民間の伝統的な友好関係を継続したい考えに変更はない」と強調した。この「四つの不変」は、中國の対米政策が終始一貫しており、中國が米國の新政権と引き続き意思疎通を保ち、協力を拡大し、溝を管理?コントロールし、中米関係の安定維持に努力し、両國に幸福をもたらし、世界に恩恵を及ぼすことを望んでいることを十分に示している。中米関係の平穏な移行を実現するには、雙方がすでに合意した指導原則、すなわち相互尊重、平和共存、意思疎通の継続、衝突の防止、「國連憲章」の遵守、利益を共有する分野での協力の実施、両國関係における競爭要因の責任ある管理?コントロールを堅持することが必要だ。

現在、中米関係は新たな岐路に立っている。両國民は中米関係の安定的発展を期待しており、これは國際社會も同様だ。米國が中國と向き合って進み、二つの大國が正しく付き合う道を引き続き模索し、中米両國の長期的な平和共存を実現し、世界により多くの確実性とプラスのエネルギーをもたらすことを望む。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年11月20日

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