早朝6時から博物館の前に長蛇の列ができているワケは?
秋雨が降り、ひんやりとした天気にも関わらず、早朝6時頃には多くの人が長蛇の列を作り、発売からわずか2時間で1700個売れたマグネット……これは中國の國家博物館が打ち出した、孝端顕皇后の鳳凰の形の冠をモチーフにしたマグネットのことだ。発売から3ヶ月で約8萬個売れ、冠シリーズの文化クリエイティブグッズの売上高は計1000萬元(1元は約21.5円)を超えた。北京青年報が報じた。
孝端顕皇后の鳳凰の形の冠
孝端顕皇后の鳳凰の形の冠をモチーフにしたマグネット
孝端顕皇后の鳳凰の形の冠をモチーフにしたマグネットは、ここ20年における國家博物館のグッズ販売のチャンピオンに輝いており、「最も欲しい北京の文化クリエイティブグッズの一つ」と言われているほどだ。
このマグネットは、「細工が細かく、見た目に優(yōu)れている」や「心を揺り動かされる中國式の美的センス」と高く評価されている。またそれはこのマグネットが「限定販売」となっている理由でもある。
鳳凰の形の冠をモチーフにしたキーホルダー
國家博物館の文化クリエイティブグッズ開発チームは昨年夏、博物館內(nèi)に展示されている孝端顕皇后の鳳凰の形の冠の橫で撮影した記念寫真がソーシャルメディアにたくさんアップされているのに目を留めた。デザイナーは「この文化財には人を惹きつける魅力がある」と感じ、すぐにグッズの開発に取り組み始めた。
國家博物館経営開発部の廖飛副主任は、「優(yōu)れた文化クリエイティブグッズは自然と人気を集める。こうした美に対するこだわりと期待を裏切ってはならない。少し大げさに言うと、私たちは常に、極上の品質(zhì)を追求している」とし、「まず発売した鳳凰の形の冠をモチーフにしたキーホルダーのデザインを例にすると、3層の木材を重ねて制作している冠は、金屬のような光沢を放ち、プリントされている寶石は、3Dのような立體感がある。冠に埋め込んでいる赤やブルーの寶石は手作業(yè)で貼り付けなければならず、少しでもずれていたら欠陥品となる。また躍動感を出すために、羽根狀の飾りは動くようにデザインした」としている。
デザインチームは「鳳凰の形の冠」の人気の波に乗り、ノートやメイクアップミラー、バッジ、ぬいぐるみ、キーホルダー、プリーツスカートタイプの中國伝統(tǒng)衣裝「馬面裙」、コーヒーといった10種類以上のシリーズ商品を次々と打ち出した。
鳳凰の形の冠をモチーフにしたメイクアップミラー
古代中國展示ホールにおいて、鑑賞するために列に並ばなければならない文化財は現(xiàn)時點で、孝端顕皇后の鳳凰の形の冠だけだ。ソーシャルメディアを見ると、マグネットを持って、冠の前で撮影した寫真が最も「イケてる寫真」となっている。浙江省から來た観光客の李さんは「北京に來る前に、このマグネットを見つけて、幸運にも手に入れることができた!だから実物を見たいと思った」と話していた。廖副主任によると、「今開発が進められているグッズもたくさんある」という。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年10月30日
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