8月12日は「世界ゾウの日」 雲南省のアジアゾウは300頭以上にまで回復
8月12日は「世界ゾウの日」。長年の努力を経て、中國のアジアゾウの個體數は安定して増加し、分布範囲も拡大し続けている。ゾウの個體數が増え、生息地も拡大しているのを背景に、そのモニタリングや保護もさらに強化されている。
雲南省普洱(プーアル)市寧洱哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治県で晝寢をする野生アジアゾウの群れ(資料寫真。撮影?王思崎)
雲南省林草局が提供しているデータによると、雲南省の野生のアジアゾウの個體數は300頭以上にまで増え、生息地も急速に北に向かって拡大して、3州?市、11県?市?區、61郷?鎮に生息するようになっている。また今年の繁殖期は再び高い出生率となっており、個體數は拡大の一途をたどっている。
調査データによると、近年、雲南省のアジアゾウには個體數の増加と個體群の拡散、習性の変化という3つの面で目立った変化が生じている。
これらの変化は、雲南省がアジアゾウ保護を強化していることの成果であるものの、「ぜいたくな悩み」ももたらしている。例えば、以前であれば、野生のゾウは人間を怖がっていたものの、今では人間に慣れ、餌を求めて田畑や村にまで侵入することが増えている。そして、食性が変化し、人間とゾウの両方が活動する空間が拡大している。そのため、雲南省は人間がゾウに遭遇することがないように、効果的なモニタリングを行い、予めアラートを発令する方法を模索し続けている。
以前は野生のゾウの活動範囲を制限する措置を講じていたものの、アジアゾウはその體軀の大きさから、採餌に向かうルートやエリアを効果的に制限することが難しく、フェンスや侵入防止のための溝を設けるといった措置では理想的な効果を得られていなかった。そのため現在は、新たな対策として、モニタリングとアラート発令という方法が採用されている。住民たちにどこにゾウがいるかを伝える方が、ゾウの移動をコントロールするよりも、より柔軟で効果的だからだ。野生のゾウの活動をはっきりと把握すべく、アジアゾウが頻繁に通過する西雙版納傣(シーサンパンナ?タイ)族自治州の関坪村には、音と光でアラートを発令するモニタリングシステムを設置し、野生のゾウの活動を24時間態勢でモニタリングしている。
さらに、點と點を繋いで面にし、オンラインで情報交換を行うバックグラウンド管理プラットフォームを開発し、スマートアラート裝置を177臺設置した。そして、クラウドコンピューティングセンターが、現場に設置されている設備から送られてくる映像データを分析して、アジアゾウがいるのを察知すると、アラートを直ちにスマートアラート裝置やスマホのアプリに送信して、付近にいる人々に外出する際は注意し、ゾウの群れが出沒するエリアから離れるよう呼び掛けている。このようにデータ収集から、秒単位でアラートを発令することができるリアルタイムアラートを実現している?!弗ⅴ弗ⅴ茎Δ违猊衰骏辚螗?アラートプラットフォーム」の導入が始まって以來、延べ10萬回のアラートが発令され、「人間とゾウの遭遇」を効果的に回避している。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年8月12日
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