陝西省漢中市、完全度の高いパンダの化石が発見
人民網日本語版 2024年08月06日13:17
陝西省漢中市城固県のある鍾乳洞からジャイアントパンダの化石が発見された。現場での採集作業によると、頭蓋骨の化石の完全度は90%以上で、その他の骨の化石の完全度は70%以上。専門家の初期的な判斷によると、化石の年代は、20萬年から1萬年前の第四紀の中期更新世後期から後期更新世だ。陝西省で完全度の高いパンダの化石が発見されたのは初めてで、科學研究と科學教育の高い価値を持つ。中央テレビニュースが伝えた。
パンダの化石が発見された場所は、漢中市城固県にある鍾乳洞で、深さは約180m。パンダの化石は鍾乳洞の奧深くにある石灰巖の臺の上にあった。周囲の環境が暗く濕っており、化石があった位置の上部からは絶えず水が滴り落ち、下部には地下水流が流れていた。専門家は、「パンダ化石の骨格は石灰巖の臺の上に固著し、巖石の表面にむき出しになっていた。化石の表面には二次炭酸カルシウムの堆積物があり、面積は約1平方メートル。上腕骨、大腿骨、脊椎、肋骨などのパンダの骨がはっきり見え、長さは3?20cmの間だ」と説明した。
化石の頭蓋骨の形態、歯の構造的特徴、矢狀稜の発達の程度などの要素を総合し、専門家はこの化石が成體のパンダで、おそらくメスの個體だと初期的に判斷した。長さ30.2cm、幅17.3cm、高さ21.2cm。保存狀態の完全度は中國國內であまり見られないものだという。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年8月6日
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