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郭沫若から坂田昌一に送られた揮毫作品寄贈式が東京で開催

人民網日本語版 2024年05月30日14:50

中國社會科學院古代史研究所や東京都日中友好協會、中日交流フォーラムが共同で主催する「郭沫若から坂田昌一に送られた揮毫作品寄贈式」がこのほど東京で開催された。中日友好団體や華僑?華人、メディアなど各界の代表約50人が參加した。人民網が報じた。

郭沫若が坂田昌一に送った揮毫作品を郭沫若紀念館に寄贈する坂田昌一氏の息子?坂田文彥氏(寫真一番左、撮影?許可)。

郭沫若が坂田昌一に送った揮毫作品を郭沫若紀念館に寄贈する坂田昌一氏の息子?坂田文彥氏(寫真一番左、撮影?許可)。

   寄贈式の様子(撮影?許可)。

寄贈式の様子(撮影?許可)。

中國社會科學院古代史研究所の前身は、郭沫若氏が創設し、初代所長を務めた中國科學院歴史研究所だ。郭沫若氏は、著名な文學者、歴史學者であるだけでなく、中日友好にも多大な貢獻をした。一方の坂田昌一氏は日本の著名な物理理論者であるだけでなく、中國科學界の「舊友」でもあり、郭沫若氏と深い友情を育んだ。坂田昌一氏の息子?坂田文彥氏は父親の中國に対する友好的な思いを受け継ぎ、大切に保管してきた郭沫若氏が坂田昌一氏に送った揮毫作品5點を中國社會科學院古代史研究所傘下の郭沫若紀念館に寄贈することを決めた。

挨拶する日中友好會館の黃星原?中國代表理事(撮影?許可)。

挨拶する日中友好會館の黃星原?中國代表理事(撮影?許可)。

寄贈式では、日中友好會館の黃星原?中國代表理事が挨拶の中で、「今回、坂田文彥氏が長年大切に保管してきた郭沫若氏が送った貴重な作品を北京の郭沫若紀念館に寄贈したことで、上の世代の両家族の友誼の逸話が伝承され、両國の世代を超えた友好を保つ決意と信念が伝えられ、さらに、現在、困難に直面している中日関係に希望と光をもたらした。長年続く坂田家と郭家の友誼がさらに輝きを増すこと、そして中日両國の國民の友好が永遠に活力を保つことを願っている」と語った。

挨拶を代読する郭沫若紀念館の梁雪松副館長(撮影?許可)。

挨拶を代読する郭沫若紀念館の梁雪松副館長(撮影?許可)。

中國社會科學院古代史研究所の趙笑潔黨委員會書記の挨拶を代読した郭沫若紀念館の梁雪松副館長は、「坂田文彥氏が大切に保管していた揮毫作品5點は、二人の真摯な友誼を伝承し、平和と友好を願う中日両國の國民の思いを伝えているほか、中日友好文化交流の証でもある。上の世代の友好関係者は、私たちのために中日友好の道を切り開いてくれた。私たちは今、その道を歩み、中日學術界の友誼を受け継いでおり、両國の歴史と文化の分野の交流を深め、中日関係が今後も安定して、長期にわたって発展するための道を開くために、貢獻すべきだ」と語った。

挨拶する坂田昌一氏の息子?坂田文彥氏(撮影?許可)。

挨拶する坂田昌一氏の息子?坂田文彥氏(撮影?許可)。

坂田文彥氏は父親と郭沫若氏の友誼や坂田昌一氏がかつて、世界情勢が緊迫している狀況下で、數々の困難を乗り越え、中國を何度も訪問し、學術交流を展開し、中日の科學者間の研究交流を促進したことを振り返ったほか、坂田昌一氏が重い病気にかかった際、病狀が少しでも良くなるようにと、郭沫若氏が中醫薬を日本に送ってくれたことにも言及した。現在は、坂田文彥氏も中國との科學の分野の共同研究に従事しており、中國に30回以上訪問してきた。そして、今回、両家族の友誼の証を郭沫若紀念館に贈呈することを決め、日中の友好が世代を超えて受け継がれていくことを願っていると語った。

記念寫真を撮影する主催者とゲスト(撮影?許可)。

記念寫真を撮影する主催者とゲスト(撮影?許可)。

郭沫若氏の子孫で、日本郭沫若研究會の藤田梨那會長は、「坂田氏が寄贈した郭沫若の揮毫作品には、たくさんの歴史的エピソードが詰まっており、日中友好の象徴でもある。先人たちの人類の平和と科學の発展への多大なる貢獻を忘れてはいけない」と語った。中日交流フォーラムの張可喜名譽會長は、「これは中日文化交流の歴史における素晴らしいエピソードとなるだろう」とし、坂田文彥氏の今回の寄贈に敬意を表した。東京都日中友好協會の伊藤洋平理事長は、「當協會は日中友好の伝統を受け継ぎ、両國間の交流をさらに促進していく」と語った。

寄贈式では、1955年、郭沫若率いる中國科學使節団訪日を迫ったドキュメンタリー映畫「路、在開拓」も上映された。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年5月30日

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