広東省の特産品にみる科學技術の力
初夏の5月、早生のライチが枝にぶら下がっている。その一方で、広東省広州市では昨年6月に低溫保存された「凍眠ライチ」が販売されている。その色、香り、味は生鮮のライチに引けを取らない。新華社が伝えた。
広東省農業科學院蠶業?農産物加工研究所の徐玉娟所長は、「當研究所のライチ鮮度保持加工研究チームはライチ超低溫凍眠鮮度保持技術のブレイクスルーを達成した。10ヶ月前後保存したライチの風味を生鮮のライチの8、9割まで保ち、ライチの通年販売を実現した」と説明した。
「凍眠ライチ」の冷凍作業ライン。(畫像提供は取材先)
広州市増城區は「絲苗米の里」だ。増城區絲苗米現代農業産業パークでは稲穂が整然と並び、すくすくと育っていた。ドローンを操縦する卿潔氏は田んぼを忙しく歩き回り、田んぼに農薬を散布していた。
卿氏は、「農家はかつて重いバケツと噴霧器を擔いで、田んぼに入り農薬を散布する必要があった。苦しい作業ばかりでなく、農薬の無駄遣いにもなった。今や専門的な操縦士がリモコンを持てば、1、2日で約66.7ヘクタールの農薬散布を均等かつ効率的に行うことができる」と述べた。
北大荒農服集団華南エリアセンターの田海浜サブゼネラルマネージャーは、「増城區は今年の春耕シーズンに333.3ヘクタール以上の田んぼでスマートアシスト運転や側條施肥など複數の技術を総合的に駆使し、稲の栽培効率を高めると同時に肥料を10?20%節約した。計算すると、耕種の部分だけでも1ムー(約6.7アール)當たりのコストを100元(1元は約21.6円)以上削減できる」と説明した。
増城區絲苗米現代農業産業パーク。(畫像提供は取材先)
農業農村當局の統計によると、広東省の今年の春季播種農作業面積は約202萬ヘクタールで、農業科學技術の寄與度は70%以上。
嶺南の大地で、科學技術はさらに多くの特色ある農産物に新たな力を注いでいる。「コバンアジの都」と呼ばれる湛江市では、スマート化?現代化の海洋牧場養殖設備が深海に進出し続けている。「青梅の里」と呼ばれる普寧市では、大規模AIモデルが農業のトランスフォーメーション?高度化を推進している……。
データによると、広東省の2023年の農業科學技術進歩寄與度は72%以上で、全國の上位を占めている。広東「百千萬プロジェクト」の牽引を受け、省內の100の大學?研究機関と農業関連県(市?區)がペアになり、114人の大學県駐在サービスチームのチーム長?副チーム長を選出し派遣し、800以上の大學?地方協力リストを達成し、複數の農業県の特産品が高い質で発展するよう後押しした。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年5月24日
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn