週末の寢だめでうつ病のリスクが低下?。?/h1>
人民網日本語版 2024年05月20日10:20
現在、平日は寢不足なので、週末はゆっくり朝寢坊するという人が多い。一日の大半を寢て過ごす人もいる。では、寢だめをする人としない人でどんな違いがあるだろうか。
睡眠不足で週末に寢だめをすれば うつ病のリスクが大幅低下!
2024年に中南大學湘雅三病院神経內科の研究者が「スリープメディシン」誌に、「週末の寢だめとうつ病との関係」についての研究成果を発表した。5000以上の人を対象に行った研究の結果、平日に睡眠不足の人が週末に寢だめをすれば、うつ病になるリスクを大幅に低下させられることがわかった。
同研究によると、週末に寢だめをする人としない人を比べると、寢だめをした人はうつ病になるリスクが19%低下した。特に平日に睡眠不足(睡眠時間7時間未満)の人では、寢だめをする人はしない人よりうつ病のリスクが34%低下している。ここから週末の寢だめは心の狀態を整える主體的な選択になるということがわかった。研究者によると、平日の睡眠が足りなければ、週末の寢だめでうつ傾向を改善できる。
睡眠不足で週末に寢だめ 心臓にもプラス
23年に南京醫科大學附屬淮安第一人民病院の研究者が「スリープヘルス」誌に、「週末の寢だめの時間と心血管疾患の発癥率との関係」についての研究成果を発表した。3400人を対象に行ったこの研究から、平日の睡眠時間が6時間未満の人は、週末に2時間寢だめをすることで、心血管疾患になるリスクを70%低下させられることがわかった。
週末の寢だめは2時間まで
睡眠不足に人にとって、週末の寢だめはより効果的だが、眠る時間が多ければ多いほど良いというわけではない。
21年に「スリープメディシン」に掲載された5000人以上を対象とした研究成果によると、睡眠時間8時間をベストとして、週末の朝に1時間余分に眠れば、うつ病のリスクを約30%低下させることができる。2時間余分に眠れば、うつ病リスクは約48%低下する。しかし2時間を超えて朝寢坊すると、うつ病のリスクが上昇する。
普段から睡眠が十分に足りている人は、週末も休息のリズムを崩さない方がよく、余分に寢て寢だめをする必要はまったくない。
前出の淮南第一人民病院の研究者の研究成果によると、平日の睡眠時間が8時間を超える人は、週末に2時間以上寢だめをすると、かえって心血管疾患のリスクが上昇する。
週末に寢だめをすれば、平日に十分な休息が取れないことによるリスクを完全に相殺できるわけではなく、寢だめは一時的な緩和に過ぎない。長期にわたって睡眠不足の狀態が続くと、體力が持たなくなり、免疫力が低下し、體がますます弱くなっていく。23年に「スリープヘルス」に発表された研究成果では、平均年齢50歳の大人6000人以上を対象に行った睡眠に関する調査の結果、眠りのリズムが大きく変動する人は老化が早いことがわかったという。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年5月20日
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