「國潮」が世界のトレンドへ! 海外ブランドにも「中國の風」
たくさんの海外ブランドが、中國市場の持つ巨大な消費のポテンシャルとイノベーションのパワーを高く評価している。海外ブランドは中國の起業者と協力したり、中國伝統の文化的モチーフを商品に落とし込んだりする中で、絶えず新たな人気商品を生み出してきた。こうした狀況の下、中國における國潮(中國伝統の要素を取り入れたおしゃれな國産品のトレンド)が海外市場にまで広がり、今や世界を牽引する新たなトレンドになっている。
「麻雀」は中國語ではスズメを指し、日本語ではゲームのマージャンの意味になる。日本のクリエイターの新出歌名子さんはこの2つの意味を掛け合わせ、「麻雀小七(麻雀NANA)」などのキャラクターを生み出した。新出さんは2020年に中國のビジネスパートナーと共に中日合弁企業を立ち上げ、作成した一連のキャラクターについて中國でライセンス業務を展開している。
新出さんは、「最初に中國の國潮のクリエイティブグッズを手がけようとした理由は、故宮のクリエイティブグッズが好きだったから。國潮の魅力を借りて、中國の若者との交流?コミュニケーションを強化したいと思った。中國のZ世代の消費者層は2億5600萬人に上り、個性と趣味性を重視し、自分の好きなものを買う人たちで、これからトレンド市場の消費の中心になるはずだ」と話した。
新出さんによると、「近年、中國各地の文化観光産業が急速に発展したのにともない、『文化観光+文化クリエイティブグッズ』が自分の會社の今年のデザインの重點になり、営業の方向性になった。今年第1四半期(1-3月)に、わが社のデザイン業務量は前年同期比70%以上増加し、ライセンス業務も同約50%増加した」という。
海外のトップ企業も中國のトレンドを重視する。フランスの化粧品大手のロレアルは今年初めに「千年の歴史を持つ陶磁器の都市」の江西省景徳鎮市と提攜し、陶磁器と口紅を組み合わせたギフトセットを売り出した。デンマークの玩具メーカーのレゴは中國の名作小説「西遊記」からヒントを得て、孫悟空をはじめとするキャラクターをモチーフにしたシリーズ商品を打ち出した。
調査によると、2023年の中國國潮経済の市場規模は前年同期比9.44%増の2兆517億4000萬元(1元は約21.0円)に達しており、2028年には3兆元を超えることが予想されている。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年4月1日
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