資料寫真

海南省陵水黎（リー）族自治県英州鎮(zhèn)清水灣の海面に浮かぶ起重機(jī)船から伸びるクレーンが、重さ1300トンの「海底データキャビン」をゆっくりと降ろすと、35メートル下の海底に沈んでいった。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。

海底データセンター海南モデル開発プロジェクトの蒲定総経理は、「海底専屬クラウドデータキャビンが順調(diào)に海底に沈められ、海南陵水商用海底データセンター第1期モデルプロジェクトのデータキャビンの設(shè)置が完了した。2023年12月31日に、専屬クラウドデータキャビンの第一陣業(yè)務(wù)の通電が順調(diào)に実施され、調(diào)整も終わった。第一期プロジェクトは完成し、現(xiàn)在、安定して稼働している」と説明する。

海南陵水商用海底データセンターは世界初の商用海底データセンタープロジェクトだ。では、なぜデータセンターを陸から海へと移したのだろうか？

蒲総経理によると、データセンターのサーバーは稼働の過程で、大量の熱を放出するため、エアコンなどの冷卻システムを通して溫度を下げなければならず、大量の電気エネルギーと淡水資源の下支えが必要となる。海底データセンターは、海水を自然の冷卻システムとしているため、エネルギー消費(fèi)量を削減できるというのが最大のメリットとなる。また、淡水資源をほとんど使う必要がないため、より高い電力密度をサポートすることができ、計(jì)算能力向上にもつながる。

今回設(shè)置されたデータキャビンの重さは1300トン以上で、小型自動(dòng)車1000臺(tái)の重さに匹敵する。計(jì)算能力を見ると、今回設(shè)置されたサーバーは、陸地のサーバールームよりも密度が高く、一つのサーバーキャビネットに設(shè)置できるサーバーは、十?dāng)?shù)臺(tái)から20臺(tái)以上に増えているため計(jì)算能力が高まっており、海底データセンターの性能の高さと優(yōu)位性を発揮している。

計(jì)畫では海南陵水商用海底データセンターに、キャビン100基が設(shè)置されることになっている。完成すると、陸地の同等規(guī)模の従來型データセンターと比べて、消費(fèi)電力を年間1億2200萬kW/h削減できるほか、用地面積を6萬8000平方メートル、使用する淡水を10萬5000トン減らすことができる。

プロジェクトの建設(shè)を擔(dān)當(dāng)する海蘭雲(yún)數(shù)據(jù)中心科技有限公司の李家文副総経理は、「今回設(shè)置した専屬クラウドキャビンは、海底のスーパーコンピューターのようで、従來のコンピューター6萬臺(tái)分が同時(shí)に動(dòng)作しているのと同等の計(jì)算能力となり、30秒以內(nèi)に400萬枚以上の高解像度畫像を処理することができる。データキャビンを海底に設(shè)置する前に、當(dāng)社は三亜崖州灣科技城や拓爾思といった機(jī)関や企業(yè)と契約した。その契約數(shù)は全體の50％以上となっている」と説明した。

海底データセンタープロジェクトの稼働が始まり、陵水県も産業(yè)構(gòu)造の構(gòu)築を積極的に進(jìn)めている。同県黨委員長(zhǎng)の呉海峰書記は、「陵水海底データセンターモデルプロジェクトでは、『計(jì)算能力の優(yōu)位性+データ國外移転+ローカルシーン+人材供給』という産業(yè)ロジックを通して、資本やイノベーションの要素を呼び込み、陵水産業(yè)のモデル転換の重要な下支えとなることができるよう取り組む」としている。

海蘭雲(yún)數(shù)據(jù)中心科技有限公司の蘇陽業(yè)務(wù)執(zhí)行取締役（ED）は、「海南自由貿(mào)易港の建設(shè)により、オフショアデータセンターのニーズが高まっている。海底データセンターは、デジタル経済の発展の基礎(chǔ)を下支えすることができるほか、海南自由貿(mào)易港において安全で、秩序に基づいたデータの國外移転を確保できるようバックアップする」としている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年1月17日