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【秦剛外交部長記者會見】中國外交政策と対外関係に関する回答

人民網日本語版 2023年03月07日15:48

第14期全國人民代表大會(全人代)第1回會議は北京時間3月7日午前10時に、北京市の人民大會堂記者會見ホールで記者會見を行い、秦剛外交部長(外相)が「中國外交政策と対外関係」について中國國內外の記者の質問に回答した。

中國外交

▽元首外交を指針として、今年は第1回「中國+中央アジア5ヶ國」サミットと第3回「一帯一路」(the Belt and Road)國際協力サミットフォーラムという2つの「ホームグラウンド外交」を開催し、中國外交ならではのスタイルを示す。▽核心的利益の擁護を使命として、覇権主義と強権政治に斷固反対し、冷戦思考、陣営対立と抑制?抑圧に斷固反対し、中國の主権、安全と発展の利益を揺るぎなく守っていく。▽パートナーシップによって大國間の協調と良いインタラクティビティを促進し、各國と共に友好協力を発展させ、新型國際関係の構築を推進し、中國の「友情の輪」を広げ、新たな友人を増やし、古くからの友情を強固にしていく。▽開放と発展を目標として、國內の質の高い発展とハイレベルの対外開放を後押しし、「デカップリング」に反対し、一方的な制裁に反対し、開放的?包摂的な世界経済を守り、中國の新たな発展で世界に新たなチャンスを提供していく。▽多國間主義をルートとして、人類運命共同體の構築を推進し、國際関係の民主化を推進し、グローバル?ガバナンスのより公正かつ合理的な方向への発展を推進し、人類が直面する共通の試練を解決するために中國の知恵と中國のプランで貢獻する。

中國式現代化

14億の人口を抱える國が現代化社會に突入したことは、人類の歴史においてかつてないほどの壯挙で、巨大な世界的意義を持つ。中國式現代化は人類社會発展の數多くの難題を解決し、「現代化=西洋化」の思考を打ち破り、人類文明の新形態を創造し、世界各國とりわけ數多くの発展途上國に重要な啓発を與えた。そして獨立?自主、人民至上、平和?発展、開放?包摂、団結?奮闘の5つを反映させた。その成功は、中國の土地に立腳し、その文化に深く根ざし、その実情に合致しているからだ。そこから各國が自ら発展の道を選び、自身の運命を把握する権利と能力があることがわかる。中國式現代化は平和、発展、協力、ウィンウィンを堅持し、人と自然の調和の取れた共生を堅持している。それぞれの國情に合致した現代化を尊重し、相互交流と相互參考を行うべきだ。

中露関係

中國とロシアは大國が戦略的な相互信頼関係を保つ善隣友好の付き合い方を見出し、新型國際関係の手本となった。一部の國は冷戦時代の同盟結託のフィルターを通して中露関係を見ることが習慣になっているが、そこに見えるのは自分自身の投影にすぎない。中露関係は同盟せず、対抗せず、第三者を標的としないことを基礎として確立され、世界のいかなる國の脅威にもならず、いかなる第三者の干渉や挑発も受け入れない。中國とロシアが手を攜えれば、世界の多極化と國際関係の民主化に原動力がもたらされ、世界の戦略的バランスと安定が保障される。世界が不安定であればあるほど、中露関係は著実に前進すべきだ。

グローバルガバナンス

新時代の十年間において、習近平國家主席は一連の重要なイニシアティブと主張を相次いで提起した。これら理念の核心は、各國が互いに依存し合い、人類は運命を共にし、國際社會が団結と協力する必要があるとしている。グローバルガバナンスは必ず法を守り、國際法の原則に従うべきだ。公平公理を以て、覇権と私利に反対すべきだ。同舟相救い、分斷と対抗をすべきではない。発展途上國の人口は世界人口の8割以上を占め、世界経済成長への寄與率は70%を超える。発展途上國はより良い生活を送る権利だけでなく、國際事務においてより大きな代表性と発言権を持つべきだ。中國は終始世界を心にかけ、グローバルガバナンスのプロセスに積極的に參加し、世界の平和発展と人類進歩の事業により大きな貢獻をしていく。

中米関係

米國は中國を最も主要なライバル、最も大きな地政學的挑戦と見なしており、その対中政策は理性的で健全な正しい軌道から逸れている。米國の言う「競爭」とは、中國を全面的に抑圧するゼロサムゲームだ。「ガードレールを作る」や「衝突しない」というのは、中國に対し、毆られても毆り返さず、罵られても言い返さないよう押し付けることだ。それは決して実現できない。米國がブレーキをかけずに間違った道を暴走するなら、ガードレールを作っても脫線を止められず、衝突と対抗に陥ってしまう。両國の根本的な利益、ひいては人類の前途と運命を賭けた「競爭」に、中國は斷固反対する。中國を抑圧しても、米國を偉大にすることはできないし、中國の復興を阻むこともできない。中米関係を決定するのは、米國の國內政治とヒステリックな新マッカーシズムではなく、両國の共通利益、共同責任と両國人民の友情であるべきだ。米國政府が真剣に両國人民の聲に耳を傾け、「ゼロサムゲーム」の冷戦思考を放棄し、約束を実踐し、中國と歩み寄り、両國にとって有利で世界に恩恵をもたらす正しい付き合い方をともに模索するよう希望する。

臺灣問題

臺灣問題は中國の內政で、いかなる外國の干渉も許さない。臺灣問題は中國の核心的利益の中の核心であり、中米関係の政治的な基礎であり、中米関係にとって最大の越えてはならないレッドラインだ。「臺灣獨立」分裂勢力は臺灣海峽の平和?安定と相容れない関係にある。臺灣海峽の平和?安定にとっての真の脅威は「臺灣獨立」分裂勢力だ。その拠り所となるのは一つの中國原則で、真のガードレールは中米3つのコミュニケだ。臺灣問題をうまく解決できなければ、中米関係にも深刻な影響を與えることになる。もし米國が本當に波風のなく靜かで穏やかな臺灣海峽を望むなら、「臺灣を以て中國を制する」企みをやめ、一つの中國原則の初心と本義に戻り、中國への政治的承諾を厳守し、「臺灣獨立」勢力に斷固反対し、制止すべきだ。

ウクライナ危機

中國はウクライナ危機に対し、自主獨立的に判斷し、戦爭ではなく平和を、制裁ではなく対話を、激化ではなく沈靜化を選んできた。中國は危機の作り手でもなく、危機の當事者でもなく、どちら側にも兵器を提供していない。中國に責任を転嫁し、中國を制裁し、脅すことを我々は決して受け入れない。ウクライナ危機を衝突や制裁、圧力によって解決することはできない。今必要なのは冷靜さ、理性、対話であり、和平交渉プロセスを早急に開始させ、各方面の安全保障に関する合理的懸念を尊重し、歐州の長期的安定を実現する道を見出すべきだ。

一帯一路

「一帯一路」イニシアティブは中國が提起し、共に建設し、享受し合う質の高い公共財で、高い基準、持続可能、民生に恩恵をもたらす點で優位性を備え、その質の高さと実務的な點で広く受け入れられている。この十年で計畫が実行に移され、各國の発展に実質的な効果があり、人々に利益をもたらし、十年で共同発展の広い道を切り開いた。「一帯一路」は実務的で開放的、共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う原則を堅持している。そのため、いわゆる「債務の罠」というレッテルを中國に貼ることはできない。中國は一貫して関係國の困難克服を支援し、G20債務緩和イニシアティブでも大きく貢獻している。中國は引き続き建設的な姿勢で國際債務問題の解決に取り組み、他の各方面でも共に行動し、公平な負擔を呼びかけていく。各方面で共に協議すれば、解決策は必ず困難よりも多いだろう。

中日関係

新時代の中日関係を構築するには、信用を守り、歴史を鑑とし、秩序を守り、互恵?ウィンウィンを図るべきだ。中國人民は常に善意をもって日本と付き合い、善隣友好を望んでいる。しかし、もし日本の一部の人が、隣國をパートナーとするのではなく、中國を抑圧する新たな冷戦に參加するようなことがあれば、両國間の古い傷が癒えていないのに新たな痛みが生じることになる。現在の國際秩序は世界反ファシズム戦爭の勝利に基づき、3500萬人の中國軍人と人民の犠牲のうえに得たものだ。中國人民は戦後の國際秩序と國際正義に挑戦する歴史修正主義を決して容認できない。

中歐関係

中國とEUの交流は完全に互いの戦略的利益に基づいて行った選択となる。中國?EU関係は第三者を標的とせず、第三者に付き従わず、第三者から制約を受けない。歐州がウクライナの戦火を経て痛ましい経験を反省し、真に戦略的自主と長期的安定を実現できるよう希望する。

米國の「インド太平洋戦略」

米國のいわゆる「インド太平洋戦略」は、自由と開放を自稱しながら、実は排他的な「小集団」作りを企んでいる。地域の安全を守ると主張しながら、対立を煽り、インド太平洋版NATOを作ろうとしている。地域の繁栄を促進すると主張しながら、デカップリングを企て、地域一體化プロセスを阻もうとしている。米國は「中國周辺の戦略環境を形作る」と発言したことで、「インド太平洋戦略」で中國を封じ込めるという本當の狙いを露呈した。「インド太平洋戦略」はASEANを中心とする開放的で包摂的な地域協力枠組みに打撃を與え、地域諸國の利益を損なう結果になるだけで、失敗する運命にある。アジアは地政學的な競爭の場ではなく、協力?ウィンウィンの舞臺になるべきだ。冷戦をアジアで繰り返してはならず、ウクライナ問題のような危機をアジアに持ち込むべきではない。安全保障を共に図り、発展を共に促進し、より緊密な周辺運命共同體を構築すべきだ。

中國の青年

今の中國は世界の舞臺の中央に近づきつつあり、これまで以上に話題となり、注目されやすくなったが、その発言の機會は限られており、中國に関するいわれなき発言もまだ多い。中國の國際社會における発言権の向上は當代青年の當然負うべき責任だ。青年たちは実踐と試練を経て、中國人としての志と気骨、自信を絶えず強化し、世界と対等に対話し、中國の青年ならではの視點から聲をあげ、イメージをアピールしてほしい。青年たちは進んで物事に取り組むべきであり、開放的であるべきだ。世界中から長所を取り入れ、相互交流と相互參考を行い、自らの目で世界を見て、自らの言葉で中國を紹介すべきだ。

「人民網日本語版」2023年3月7日

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