中國の楽玉成外交副部長(外務次官)は19日に第4回戦略?安全保障國際フォーラム(主催:清華大學戦略?安全研究センター)で講演し、中米首脳のテレビ會談について語った際、中米関係に関するバイデン大統領の前向きな姿勢表明を米側が具體的に実現する必要性を強調した。中國新聞社が伝えた。
中米関係に関して、楽副部長は「バイデン大統領はまず、50年前に米中両國の発表した『上海コミュニケ』を前向きに評価したうえで、『50年後の今日、米中関係は再び重要な時期にあり、米中関係がどのように発展するかが、21世紀の世界の構造を形作ることになる』との認識を示した。バイデン大統領は昨年11月に中國との『新冷戦』を求めず、中國の體制改変を図らず、同盟関係の強化による反中國を図らず、『臺灣獨立』を支持せず、中國と対立する意図はないことを習主席に伝え、今回もこの5點を重ねて表明した」と指摘。
そして、「習主席はバイデン大統領のこの姿勢表明を非常に重視し、『我々は中米間の相互尊重、平和共存、対立回避の必要性で同意しているが、米側の一部は我々の間の重要なコンセンサスを実行に移していないし、バイデン大統領の前向きな姿勢表明も具體的に実現していない』と強調した」と述べた。
楽副部長は、「米側は中國側の戦略的意図に対して間違った解釈と判斷をしている。習主席は臺灣地區問題に重きを置いて『中米関係は米國の前政権が作り出した困難をいまだに脫していないばかりか、さらに多くの試練に直面するようになっている。とりわけ、米國の一部が臺灣獨立勢力に誤ったシグナルを送っていることは非常に危険だ。臺灣地區問題はうまく処理されなければ、両國関係に破壊的な影響を與えるだろう。米側がこれを十分に重視することを望む』と強調した。バイデン大統領は『一つの中國』政策を堅持し、『臺灣獨立』を支持せず、中國と衝突する意図を有しないことを重ねて表明した。両國首脳はいずれも、溝をうまく管理?コントロールすべく盡力し、緊密な意思疎通と交流を保つ考えを表明した」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年3月21日