第13回中日高級事務レベル海洋協議が20日、テレビ會議の形式で開催された。雙方は全體會議の他、「海上防衛」、「海上法執行及び海上安全」、「海洋経済」の3つのワーキンググループに分かれて會議を行い、両國間の海洋関連の問題及び海洋分野の実務協力の推進について踏み込んだ意見交換を行った。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
中國側は釣魚島(日本名?尖閣諸島)などの問題における厳正な立場を重ねて表明。日本側に対して、中國の領土主権及び海洋権益を的確に尊重し、情勢の複雑化を招く行動を止めるよう促した。中國側は東中國海や南中國海で日本側が行っている海空の安全に影響を與えるネガティブな行動に不満を表明。臺灣海峽問題における日本側の間違った言動について申し入れを行い、臺灣海峽への外部勢力の介入に対する斷固たる反対を強調し、日本側に対して、地域の平和?安定に影響を生じさせないため、言動を慎むよう要求した。
雙方は具體的協力について、以下の6つの共通認識に至った。
(1)防衛當局間における海空連絡メカニズムのホットラインの検証が前向きな進展を得たことを十分に評価。技術的合意に署名して、早期開設を目指すことを確認し、防衛當局間の交流継続で合意した。
(2)中國海警局と日本海上保安庁は引き続き海上犯罪の取締り、法執行人員交流等の面で協力を展開し、中國海警學院と日本海上保安大學との交流を支持する。
(3)中國海上捜索救助センターと日本海上保安庁は、引き続き中日海上捜索救助(SAR)協定の枠組で海上捜索救助共同演習を実施し、それぞれの地方機関間の協力を一層強化し、海上の航行の安全を共同で維持する。
(4)海洋環境保護交流の成果を積極的に評価。近く開催する第3回「中日海洋ごみ専門家対話プラットフォームならびに中日海洋ごみ學術シンポジウム」を利用して、海洋プラスチックごみ分野の協力を促進する。
(5)引き続き違法操業の取締り、北太平洋における漁業資源の保護について協力を実施する。交渉と協議によって漁業分野の問題の解決を図り、中日漁業協定を全面的に実行することで合意した。
(6)雙方の海洋関連當局間の人員交流を強化し、相互信頼を増進する。
雙方は海洋科學研究協力強化、ブルーエコノミー発展の技術交流などについても意見を交換した。中國側は改めて日本側の原発汚染水海洋放出計畫への懸念と反対を表明し、福島原発汚染水問題への慎重な対処を促した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年12月21日