北京香山フォーラムのビデオシンポジウムが2日、北京で閉幕した。同日午前に行われた討論會のテーマは「大國関係の行方」で、中國、米國、オーストラリア、シンガポールなどの専門家や學者6人が、突っ込んだ意見交換をした。中國軍網(wǎng)が伝えた。
今回のシンポジウムで最も注目された議題は中米関係の行方で、各國の専門家が今後の大國関係の行方について展望を示した。米ケネディスクール元學長のジョセフ?ナイ氏は、中米両國は現(xiàn)在南中國海などの問題で爭いを抱えるものの、気候変動や疾病対策などの面で協(xié)力の余地がまだ大いにあるとの考えを示した。中國?清華大學國際関係研究院院長、世界平和フォーラム事務局長の閻學通氏は「不確定性が今後の國際秩序でも基本的特徴となる。我々は全く新たな秩序に入りつつある」とした。オーストラリア國立大學戦略及び防衛(wèi)研究センター名譽教授のヒューホワイト氏は「新たな世界秩序及び地域秩序は米國が引き続き重要な役割を果たす必要があると同時に、中國など大國の役割も際立つものとなる」と強調(diào)した。一方、シンガポール?南洋理工大學RSIS準教授の李明江氏は経済?貿(mào)易分野に著目し、中國がCPTPP(環(huán)太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協(xié)定)參加の積極的検討を望んでいることは中國にとってプラスであるだけでなく、中國と他の大國との関係を安定させ、地域秩序の安定を促進し、グローバル化の勢いを立て直すことになるとした。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年12月3日