浙江大學が1日に明らかにしたところによると、同大學の生命科學學院の壽恵霞教授のチームが中國科學院遺伝?発育生物學研究所、福建農林大學、米イリノイ大學などの科學研究機関の研究チームと協力し、糖輸送體「GmSWEET10a/b」が大豆の粒のサイズ、油やタンパク質の含有量を総合的に調整し、大豆の栽培化改良においてカギとなる役割を果たしていることを発見した。同遺伝子の強い発現により、大豆の1株當たりの生産量が10%以上向上できる。研究論文は國際的に有名な學術誌「National Science Review」に掲載された。科技日報が伝えた。
壽氏のチームは研究を掘り下げ、「GmSWEET10a/b」が大豆種皮の薄膜組織で特異的発現を起こすとともに、ショ糖、ブドウ糖、果糖を媒介とし種皮から胚に移ることを発見した「GmSWEET10a」または「GmSWEET10b」をノックアウトすることで、大豆の百粒重と油分を大幅に落とし、タンパク質量を大幅に上げることができる。2つの遺伝子を同時にノックアウトすれば、百粒重は40.2%減、油分は40.7%減、タンパク質量は32.1%増となる。
壽氏は「大豆栽培中にこの2つの遺伝子の強い発現により、百粒重及び油分を大幅に高め、そして生産量が1株當たり11?20%向上する。同研究成果は大豆の生産量と品質?性狀の分子マーカー育種補助に使用でき、増産?品質維持に対して積極的な意義を持つ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月3日